人口ボーナス期
日本は2004年を人口のピークとして人口が減少しています。
これまでの日本の経済発展の一つの大きな要因は人口増加によって説明ができます。
1996年まで日本は年少人口が老年人口を上回り、生産年齢比率も高く人口構造自体が経済にプラスに働いてきました。
・安い労働力を武器に世界中の仕事を受注する。
(経済発展と1985年のプラザ合意によりできなくなりました)
・高齢者比率が低く社会保障費が嵩まず、インフラ投資が進む。爆発的な経済発展をしてあたりまえ。
・日本の人口ボーナス期は1960年頃~90年代半ば。「アジアの奇跡」と呼ばれる経済発展は人口ボーナス期で説明できる。中国はまもなく終わりインドは2040年まで。
・高度成長期が訪れると
・高学歴化による人件費の上昇
・一人あたりの権利が向上し、自己実現したい人も増える。
非婚化・ 晩産化が進み少子化
・医療や年金制度が充実するため高齢化社会
もちろん日本人は優秀ですし、それらも経済発展には関係していると思いますが、主の要因は人口増加です。これからは人口構造に頼った消費は期待できないので方向転換をする必要があります。人類の歴史的に見ても高度経済成長期は特殊だったと言えます。
ですので今までの働き方がこれからも全て通用するとは考えない方がよいでしょう。現在マネージャーの40代以上の方々はこれまでの自分の成功体験を押し付けるのは辞めましょう。
そして最後に誠に残念なことですが、一度人口ボーナスが終わると二度と訪れません。景気が良くなることはあると思いますが、高度経済成長期やバブル期のような景気はありえません。そのことはみなさん肝に銘じておいてください。